■学習塾が「無料塾」を支援!地域で広がる「輪」
しばらくすると、塾にスーツ姿の男性が現れました。花巻市内の学習塾の代表を務める小國奎馬さんも多田さんの支援者のひとりです。多田さんのリユースショップでは不要になった制服を集めていて、取り組みに賛同した小國さんは学習塾の入り口に制服の回収ボックスを設置しています。
「花巻市の生徒や子どもたちを支援するところが、すごく素晴らしいなと思って。私は学習塾という立場で地域貢献にも力を入れていかなきゃなと思っている」
小國さんは参考書を無料で提供するほか、子どもたちの進路指導などもサポートすることにしています。
(多田真弓さん)
「協力してくれる人が現れてきたのがすごい嬉しい。よかったらこれから一緒に考えて、できることを増やして支援をもっとたくさんの人たちにしたい」
多田さんを中心に広がる学習支援の輪。多田さんには、自身の経験からさらに叶えたい夢がありました。それは不登校の子どもたちの居場所を作ることです。
(子育て家庭支援団体「こっちゃこ」代表 多田真弓さん)
「小学6年の私の子どもが、4年ぐらい前に不登校になった」
(記者)
「『学校に行きなさい』と思いませんでしたか?」
(多田真弓さん)
「思いました、思いました。そういうふうに思ったことで、子どもにちょっとつらい思いをさせた。困っている子どもたちがいるんだったら、一緒に見てあげたい」
多田さんの地域を巻き込んだ支援の輪は、目の前にいる子どもたちの笑顔のために、これからも続きます。
