「抜けられない。死なないと」 笑顔で語る住民たち
1週間後に行われたのは、楮の表皮を取りのぞく「楮ひき」。
地区の人「小さい時親がやっているのを横目で見ているだけだった。昔はみんなやっていた」
この作業をするのも、地区の住民たちです。

住民(Q・どうして参加している?)
「無理無理に(作業している)誘いに弱いものだから」

住民「抜けられない。ここに入ると抜けられない。死なないと。転んだって足痛くてもしないといけない」
住民「でもいつまで続くかと思う。みんな70過ぎている」
(Q・お母さんおいくつ?)
「そうです。72歳です」
住民「これがいい収入になれば、もっとやる人が増えると思う」
住民「収入にはならないけど、みんなが今まで協力してくれていたから…」

紙すき職人・高橋恵さん「たぶん最初はいった時、地域の人たちも何日もつっていう目で見て、まだいるって言って20何年も経って」