宮司が亡くなった長崎市 諏訪神社の新しい宮司の人選について、パワハラ疑惑で訴えられている『禰宜2人の処遇』をめぐる意見の対立から、後任宮司の人事が白紙となったことがわかりました。

亡くなった宮司の元代理人 永田雅英弁護士:
「(亡くなった宮司は)諏訪神社の宮司を辞める意思を固めていました。これは、セクハラを認めて、ということではありません」

16日の会見で、亡くなった諏訪神社宮司の代理人弁護士は、宮司が亡くなる直前、『長崎くんちの再開を願って辞任の意向を持っていた』ことを明らかにしました。

そして、仲介者の人選で、“後任の宮司”として『長崎県外の神社の宮司』が内定していたということです。

しかし『後任宮司の就任』について、氏子らで作る諏訪神社の責任役員から、パワハラ疑惑で訴えられている“禰宜2人の処遇”をめぐって“条件”が出されたということです。

亡くなった宮司の元代理人 永田雅英 弁護士:
「『職務制限中の禰宜2人を職務復帰してもらえるならば宮司として招聘する』ということを言われて、新しい宮司予定者は『そういう無責任な就任はできない』ということでお断りになったと」

後任に内定していた宮司からは『中身も精査せず禰宜2人の職務復帰は受けられない』と回答就任はできないとして、内定は白紙になったということです。
運営正常化に向けて難航する諏訪神社問題──
17日はくんち関係者の会合が開かれ、新しい宮司の人選や長崎くんち開催についても話されると見られます。
一方、セクハラ疑惑などの訴訟は、亡くなった宮司の遺族が引き継ぎ、継続するということです