蝶花楼桃花さん 古典落語のネタ選びでも新たな挑戦

落語協会の一室、桃花さんが着付けを手伝っているのは春風亭一朝師匠です。これから落語の稽古をつけてもらうのですが、桃花さんはある挑戦をします。

春風亭一朝師匠
「尻餅でいいの?」

蝶花楼桃花さん
「尻餅をぜひ教えて頂きたく、ありがとうございます」

春風亭一朝師匠
「昔の暮れの風物詩、お餅つきと相場が決まっていたようで・・・」

落語の稽古は師匠の噺を聞いて覚えます。この「尻餅」という古典落語はお金がなく餅を買うことが出来ない夫婦の話。妻は夫に文句を言います。そこで夫が考えたのが餅をつく芝居をしようというもの。

春風亭一朝師匠 古典落語「尻餅」
「お前の臼をもってこいって言ってるんだよ『なあに私の臼って?』わからねえやつだなお前は、ケツを出せって言うんだよ。あらいやだよこの人は、『どうして私がおしりなんて出すの?』どうしてったってお前の尻を叩けばペッタンペッタン音がするだろう、なあ、これをお前、尻餅って言うんだよ」

そして夫は、妻のお尻を「ぺったんぺったん」とリズミカルに叩いていくというのが「尻餅」という落語です。

春風亭一朝師匠
「あんまり女の人に勧めたくないんだけどね、女の人のお尻を叩くわけだから。これはもうあなたがどう綺麗にやるか・・・」

蝶花楼桃花さん
「私がやると、いやらしいような感じになってしまいます?」

春風亭一朝師匠
「お尻をださないと、話にならないからね」

なぜ桃花さんは古典落語「尻餅」を選んだのでしょうか?

蝶花楼桃花さん
「女性でやる人があまりいない噺だし、師匠もおっしゃっていたんですけど、描写がいやらしくならないようにやるっていう目標をたてて、そこは勝負というか、やってみて、どういう反応があるのかな」

男社会だった落語界で挑戦し続ける桃花さん。今年の暮れには桃花さんの“尻餅”が見られるかもしれません。