“たまごの値上がり”賛成?反対? 長期的な目線で考えると…

ホラン千秋キャスター:
養鶏農家に限らず畜産など▼生産コストも▼輸送コストも上がっている、たまごに関しては▼鳥インフルエンザなどの影響でさらに厳しい状況があるということですよね。

オンライン直売所「食べチョク」秋元里奈代表:
2022年の段階で畜産の倒産件数は20年間で最多になっていて、えさ代高騰の影響は大きいです。高騰した分を補填する制度もあるんですけど、資金が枯渇している状態です。さらに鳥インフルエンザが出てきたので価格が上がってしまっている。そもそもたまごの価格自体が今までかなり安かったっていう考え方もあるのかなと思っていて、値上げを受け入れて欲しいというのは常に生産者さんと話している身からすると思うところはあります。

ホランキャスター:
たまごの場合は生産が追いつかないところもありますし、生乳の場合は余りすぎてしまって廃棄してしまう状況も苦しいですよね。

秋元代表:
今、足元はこの問題がありますけど、どんどん農家さんが減っていくと長期的な目線で食の安全保障の問題とかも出てきます。足元は私たちがしっかり値上げを受け入れて生産者さんが続けられるような状態を作っていかないと本当に持続可能な状態になっていかないんじゃないかなって感じます。

ホランキャスター:
生産者の皆さんがやめてしまうと自給率も下がって、自分たちで準備をしなければならないときに担い手がいないとそれこそ危機的な状況なわけですよね。

秋元代表:
今回の件もたまご農家さんに「なるべく鶏を長く飼育してください、その分たまごが多く産める」って言ってるんですけど、長く飼育すると実は効率が悪くなるので利益が減っちゃう。だけど供給のためにお願いしていて、しわ寄せが農家さんに行ってるので何とかならないのかなっていうのは強く感じますね。