鳥取県米子市では今、全市民に2200円分の「おこめ券」が配られています。家計にうれしい支援策ですが、その一方で、困惑する事態も発生しています。

米子市民は14万人以上。配達を担当する郵便局は、「史上最高の忙しさ」となっています。

午前9時、米子郵便局の集配分室。

次々とバイク便が配達に出発していきます。


この日は90台が出動。普段より10台から20台も多いということなんです。なぜこんなにも大忙しなのかと言うと…

米子郵便局 山本忠志 総務部長

「米子市役所様からお預かりした、おこめ券ゆうパックの配達をしているからです」

「おこめ券」。

米子市は物価高騰に伴う生活支援策として、全市民に1人2200円分の「おこめ券」の配布を決定。今月から郵便局の配達が始まっています。


世帯主にまとめての配達とは言え全市民はおよそ14万6000人。多忙になるのは当たり前ではありますが、さらに忙しくなっている原因が…

米子郵便局 山本忠志 総務部長

「今回はおこめ券ゆうパックということで、ゆうパックで差し出されていますので、対面で受領印をいただくようになっております」

「おこめ券」は金券ということもあり、ポストに投函されるわけではなく、対面での受け取りが必要な「ゆうパック」。

受け取り主がいなければ「不在票」が届けられることになるため、再配達を頼む人も相まって、日々すさまじい配達量になっているといいます。


このためバイクの増便では追い付かず、米子郵便局では、急きょ隣県の岡山から集配車を14台も借りました。さらに普段は配達をしていない事務担当の局員も配達に加わるなど、今月は総動員で「おこめ券」を配布。

米子郵便局では「史上最高の忙しさ」になっているそうです。