一度は一般企業に就職 中学では「奨励会」試験に不合格
上村彩子キャスター:
歴史的快挙を成し遂げた小山怜央さん。岩手県釜石市出身のアマチュア棋士です。
経歴を見てみましょう。
▼2001年(小学2年):ゲームをやりすぎて…将棋を始める
▼2008年(中学3年):棋士養成機関「奨励会」試験=不合格
▼2016年(大学4年):奨励会三段リーグの編入試験=不合格
→大学卒業後、一般企業に就職
▼2021年:勤めていた会社を退社
→AIを駆使して将棋を勉強
▼2023年:プロへの編入試験に合格
→2023年春からプロ棋士
――会社を辞めてまで挑戦したことについて…
小山怜央さん
「プロ編入試験の受験資格取得のめどがつき、退社して将棋に打ち込む決意を固めた。想像していた以上に、とんとん拍子で進み自分でも正直驚いている」と語りました。
――小山さんのプロ棋士合格について…
将棋ライター 松本博文氏
「プロ棋士になるのは狭き門。奨励会でもプロ棋士になれるのは半年で2人。(奨励会に入っている・入っていないで)情報量や環境に差がある。アマチュアでのプロ合格は歴史的快挙」
AIを駆使して将棋を勉強 奨励会を経ずプロ棋士に
井上貴博キャスター:
今までは奨励会に入らないとプロは事実上無理だと言われていた。でもそこ入らずにAIやインターネットで結果を残せるとなると、本当にごく一般の方がプロに行ける門戸が開いたといえそうです。
オンライン直売所「食べチョク」秋元里奈代表:
強い方と対戦する機会が少ないから今までなかなかできなかったけどAIがすごいレベルになって擬似的体験できるというのもあると思います。同じ環境で頑張ろうっていう環境要因がなくてもずっと打ち込めたのは才能なんじゃないかな。
ホラン千秋キャスター:
今まで奨励会に入れないから諦めちゃおうってなっていた方へのモチベーションにもなりますよね。
井上キャスター:
小さい頃にゲームするのも倒れるくらいまでやってみるのも才能なのかもしれないってことですね。