長崎県内では最も早い卒業式です。
長崎市の活水高校で15日卒業式が行われました。
式でのマスク着用に関しては“壇上に登る時のみ外す形”となりました。


卒業生117人──

卒業式は3年ぶりに保護者も出席して行われました。


先週、国が卒業式でのマスクについて「生徒や教職員は着用しないことを基本に」と表明しましたが、活水高校では『マスクの有効性や着用が定着していること』などから“壇上にのぼるときのみ”外して行われました。


卒業生代表の尾崎 由芽さんは「いろんなことが中止になったり、制限されたりする中で『なんで私たちばっかり…』って悔しい思いをしてきたこともたくさんありました。それでもこのメンバーだったから3年間を楽しく過ごすことができたと思います」と話しました。



活水伝統の「魂ゆずり(たまゆずり)」では、手桶(たおけ)に“白”と“その年のテーマカラー(今年は広い心と隣人愛を表す『空色』)”のリボンを結び、卒業生の思いが在校生へと受け継がれました。


コロナが流行して2年間は“演奏のみ”だった讃美歌や校歌も 今年は歌うことができました。
式の後、卒業生は

「校歌を初めて全員でちゃんと初めて歌えたので感動した」

「色々大変なこともいっぱいあったから卒業できてうれしい」

「私が想像してた高校生活とは本当に全然違って、ちょっと辛いってときもあったけど、コロナ禍だっったからできた思い出がたくさんあって、濃い3年間でした」

「自立した大人になりたい。大学で1人暮らしになるので自分で自分のことができるように頑張りたいです」など話していました。

仲間たちと過ごした日々を胸に、卒業生はそれぞれの夢に向かって学び舎を巣立ちました。
コロナ禍…この3年間で“卒業式がどう変化した”のか

活水高校では『保護者の参列』について
コロナ前の2020年2月までは人数制限なく出席できていたのが、コロナ禍になってからは“出席できず”、保護者には“ライブ配信”で式の様子が伝えられました。
今年は『生徒一人につき一人まで出席可能』となりました。
『讃美歌などの歌唱』は
コロナの流行に伴い“演奏のみ”で歌うことができなくなりました。
今年は“マスク着用の上で歌う”ことができました。
『在校生の出席』については
コロナ前は、チャペルの広さの関係から 基本的に“2年生のみ出席”していたのが、おととしからは “2年生の代表1人のみ”とし、今年も制限を続けています。
長崎県内の多くの公立高校では来月1日に卒業式を控えています。
先週、国は『マスクを外しての卒業式の実施が可能』であることを示しました。

県教育委員会によりますと──
卒業生と教職員は“基本マスクを外し”、
校歌斉唱や名前を呼ばれたときの返事など “声を発する際はマスク着用”を求めます。
ただし、『檀上での卒業証書授与、答辞などの際はマスクは外しても差し支えない』としています。
また、“在校生や保護者、来賓にはマスク着用”を求めています。