いわきFCがJ2に昇格し、地元の活性化への期待も大きくなっています。
では、実際J2昇格の経済効果はどれくらいなのでしょうか?
今回過去にJ2に昇格した経験があるJリーグクラブの担当者に話を聞きました。分かったのは、驚くべき「J2効果」です。
Jリーグの中でも、サポーターが熱狂的なクラブとして知られる松本山雅FC。
松本は、2012年シーズンにJ2に昇格しました。
J2昇格1年目のホーム戦の総観客数は、前の年の11万人から20万人にほぼ倍増。
さらに、この年の地域への経済効果はおよそ24億円と言われていて、昇格前の年のおよそ4倍となりました。
いわきFCの場合、昨シーズンのJ3のホームの試合数は17試合でしたが、J2はクラブ数がJ3より4チーム多いので、ホームの試合数は21試合に増えます。

さらに、今シーズンは同じ地域のクラブ同士が戦ういわゆる「ダービー」も増えるんです。
今シーズンのJ2にはベガルタ仙台、モンテディオ山形、そしてブラウブリッツ秋田と、いわきの他にも東北のクラブが3チーム所属していてホーム、アウェイ合わせて6試合の「東北ダービー」が実現します。

去年のユナイテッドとの試合「福島ダービー」は相当盛り上がっていたので、多くのアウェイサポーターが訪れそうです。
東北のクラブの一つ、ベガルタ仙台の広報によりますと、仙台のサポーターは去年の東北ダービーのアウェイでの試合に平均でおよそ3000人も訪れたということなんです。

恐らくいわきとの試合にも多数のサポーターが訪れると思うので、試合だけでなく周辺の施設の利用も含めてより一層の経済効果が見込まれます。
勝敗ももちろん重要ですが、こういった経済効果をいかに生み出すかがクラブのさらなる成長の鍵を握ります。