牛乳余りによる生乳廃棄が深刻な問題です。酪農家らが永田町に集まり、えさ代や電気代の高騰などで廃業が相次いでいるとして、政府に対策を求めました。
安全安心な国産牛乳を生産する会 加藤博昭さん
「多くの酪農家はかなり多くの負債を抱えてるんです。返すに返せない状況、やめるにやめられない状況。前にも進めない、後ろにもいけない」
酪農家や畜産農家150人以上が永田町に集まりました。えさ代や電気代が1.5倍以上に高騰した一方で、牛乳などの商品価格は上げられず、倒産・廃業が相次いでいると悲痛な叫びが聞かれました。
ドリームヒル 小椋幸男 代表取締役
「えさ、肥料、ほかの資材関係、すべて上がっています。その中で乳価が上がらない。こんなの経営なんか持つはずない」
川口牧場 川口太一さん
「こんな寒い中でも牛が生まれると、親牛が子牛を舐める、これ命の瞬間ですよ。これをいま薬殺しているんですよ、現場では」
さらに北海道で深刻なのは、牛乳余りによる生乳の廃棄です。
北海道広尾町で酪農を営む松枝さんの牧場では今年度、年間で500トン、1日で1トン以上生産を減らさなければいけないといいます。
松枝牧場 松枝靖孝さん
「廃棄で1.75トン、17万円くらい。毎日です。すごく悲しいです」
松枝さんは生乳廃棄以外にも牛を30頭ほど売ったり、搾乳日数を減らしたりして対策してきました。
松枝牧場 松枝靖孝さん
「主な収入源である牛乳が出荷できない。借金を返すための借金をしないといけない」
来月からは牛を処分すれば1頭につき15万円支給されるほか、4月からは加工用の生乳の取引価格が10円引き上げられます。
物価高の中、農業支援や需給調整をどうするのか。政府は難しい判断を迫られています。
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