ウクライナ出身のAPUの留学生が、福岡市に避難してきた祖父母と27日、4年ぶりに再会しました。遠い母国から戦火を逃れて日本にやってきた家族と、無事に逢えたことを涙で喜ぶ姿に密着しました。
ウクライナ出身で大分県別府市のAPU(立命館アジア太平洋大学)に留学しているダリーナ・モイセイエンコさん(22)。
(ダリーナ・モイセイエンコさん)
「きょう福岡におばあさんとおじいさんに会いに行きます。とても楽しみにしています」
ダリーナさんの祖父母は戦火を逃れ、親族を頼って1週間前から福岡に避難しています。そして27日、4年ぶりに再会することになりました。
(ダリーナ・モイセイエンコさん)
「長い時間会っていないので緊張しています。散歩して色々な会話をしてご飯食べに行きたい」
別府を発ち、高速バスや電車を乗り継ぐことおよそ4時間、ついにその瞬間がやってきました。
ダリーナさんの祖父母、シデンコさん夫婦は、戦局が激しさを増すウクライナ東部のドンバス地方から逃れてきました。
(ダリーナ・モイセイエンコさん)
「とてもうれしいです。やっと会えました」
2人は、福岡市内にマンションを借りて生活。平和な暮らしを手にしました。
(ダリーナさんの祖母シデンコ・イリーナさん)
「涙が出るほどうれしい。もう会えないと思っていた。日本のみなさんのサポートのおかげで平和な生活を手にできた。本当に感謝している」
日本にきてから1週間、徐々に落ち着きを取り戻しつつあるものの、爆撃に怯えた日々を思い出すと涙が止まらないといいます。
ダリーナさんはしばらく祖父母のそばにいて心のケアに努めます。
(ダリーナ・モイセイエンコさん)
「別府に帰りたくない。ここにずっといたい。精神のサポートしてあげたい。また休みになったらすぐに会いに行きます」
注目の記事
強度行動障害のある28歳息子と初めて離れて暮らす決断 「自分たちが世話が出来なくなる前に」両親はパニックに対応できる施設を6年間探す...届いた「受け入れ可能」のメール

“ニセ警察官”から記者に詐欺電話「保険が不正使用されている」“だまされたふり”続けるとオンラインで事情聴取も… 詐欺手口の全貌

爆買いした戦闘機、その後どうなった? 膨張する“防衛費”国民生活への影響は【報道特集】

思春期中学生の10人に1人 朝起きられないのは「怠け」ではない~中高生に増える起立性調節障害~「当事者親子の声」

「骨が折れやすい難病」9歳の少年 YouTubeで出会った“憧れの先輩” 骨が折れても――始まった挑戦と、亡き母の思い

生徒4人に1人がサッカー部 全国大会常連校で起きた〝裸で土下座〟 『いじり』が遠因ないし原因 発生リスクの高い集団とは 調査報告書がまとまる 熊本









