マスク 3月13日から「個人の判断」

全国的に感染者が減少傾向にある中、政府は2月10日、マスク着用を3月13日から原則、屋内屋外問わず個人の判断に委ねることを正式に決定しました。

▼新幹線や高速バスなど➡外すことを容認
▼通勤ラッシュなど、混雑した電車・バス➡着用を推奨
▼医療機関、高齢者施設への訪問➡着用

政府分科会の尾身会長は、
「マスクの着用について、基本的には人々の判断、選択に任せるということが重要。箸の上げ下げまで全部指示するということは、この時代にはふさわしくない」
と話しています。

恵俊彰:
確認なんですけど、そもそも日本ってマスク着用に関して罰則があったわけじゃないじゃないですか。今までも「個人の判断」だったわけですよね。

弁護士 八代英輝:
はい。ただマスクを外すとなると、やはり心配されてる方もまだ数多くいらっしゃる中、「マスクをした方がいい」という同調圧力が強く働くのではないかということで、政府もこういった指針を出していると思うんですけども。
この指針を見ると、基本的にマスクをする場面が多いなという印象を私は受けます。

コメンテーター 松尾依里佳:
「屋外で原則不要」というアナウンスがあったにも関わらず、周りの人を見ると、ちょっとマスクをしている人が減ったかなぐらいで。
今回「屋内のマスク着用の必要は、原則ない」というアナウンスをしてもらうことで「さすがに屋外はいいかな」となる方が増えたり、段階的になのかなと。
3月4月って、日本人にとって特別な時期だったりするじゃないですか。何か習慣を変えるというのには、タイミングとしてはベストかなとは感じています。

落語家 立川志らく:
私のように60年生きてると、わずか4年でしょ。だけども10歳の子にとっては、人生の半分ぐらいマスクをつけてる。若い人にとっては3分の1。そうなってくると外せなくなってきているんですよね。これが本当に罪深いですよね。顔を出して生活ができないっていう。

ーー今回の政府の方針について
小坂教授:
我々もエビデンスという形で出させていただきました。
個人の判断で良いんだけれども、みんながマスクをすることにより、地域での感染を抑制する効果がある。どうしても高齢者の方々が使わざるを得ないような公共交通機関とかそういう場所では、同調圧力というか、良い言葉で言うと「他人への配慮」も、やっぱり忘れないでいただきたいなと思っています。