■プロ野球・巨人春季キャンプ(12日・宮崎)
侍ジャパンの戸郷翔征(22)が紅白戦に登板。2回を投げ、被安打2、奪三振1、失点1。侍ジャパン守護神候補の大勢(23)も初実戦で1回無死点、最速155キロをマークした。
戸郷は白組の先発として今季初実戦に登板した。WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)では投手の球数制限があり貴重な第2先発として起用される可能性が高い戸郷、この日はWBC公式球を使用した。
1回、1番・岡田悠希(23)には1球目に150キロのストレート、キャッチャーから返球されるとしっかりボールを両手でこねてなじませ、カウント0-2に追い込みフォークで空振り三振に打ち取った。2番・中山礼都(20)には1球目のストレートが高めに入りライトスタンドへホームランを打たれた。
2回にはセットポジションからクイックモーションで投げるなどいろいろな場面を想定して実戦練習。同じ侍ジャパンの6番・大城卓三(30)にストレートをライト前に弾き返された。戸郷は2回を投げ20球、被安打2、奪三振1、四死球0、失点1の内容だった。
戸郷は「きょうはある程度(指に)かかったいいボールがあった」と納得した表情で話したが、中山に打たれたホームランに関しては「真っ直ぐの質を見直さないといけない。(最速の151キロも)感覚は良かったけど真ん中高めに入ってしまった。WBCに向けて調整していければ」と新たな課題も見つかった。
侍ジャパン守護神候補の大勢(23)も初実戦のマウンドへ。戸郷と同じくWBC公式球を使用した。実戦での感覚を確かめるように先頭打者は153キロのストレートで打ち取った。2人目の打者には最速の155キロをマーク。大勢は1回を投げ7球、被安打1、奪三振0、四死球0と順調な調整を見せた。「ゲーム感覚がものたりない」と話した大勢は「投げている感覚としてストレートで押していきたい、まだちょっと頑張らないといけない」と修正点を口にした。