新潟県内の治療の現場でも、患者の身体に負担が少ない最新医療が行われています。

新潟市西区にある新潟脳外科病院は、県内唯一の放射線治療の方法を2019年にスタートさせました。
【新潟脳外科病院放射線治療科 丸山克也部長】
「サイバーナイフの機械です。ナイフという名前がついていますけれど、実際に切るわけではなく、外科の手術と同じように、切ったような放射線治療ができる」

サイバーナイフは、治療したい場所にピンポイントで放射線を照射することができ、外科での手術が難しい転移性の脳腫瘍の治療などで主に使われています。
今回、デモンストレーションとして放射線を出さずにサイバーナイフを体験させてもらいました。

ベッドに寝た状態で、2つのX線機器を使って腫瘍のある位置を特定します。すると、大きなアームがプログラミング通りに自由自在に動き出します。
【新潟脳外科病院放射線治療科 丸山克也部長】
「1回の治療で、大体30か所から40か所ぐらいの場所から放射線を順番に当てていく」

【記者リポート】
「今、目をつぶっているので完全には分かりませんが、音を聞くだけでもかなりスムーズにさまざまな方向から当てているイメージですね」
1回の治療時間は20~30分。麻酔もなく、入院期間は1泊2日から2週間程度です。
