学校では卒業式にどのような対応をとるのでしょうか?

▼長崎市 活水高校(卒業式は2月15日)
・マスク着用の方針
・卒業証書授与のみマスクなし
教頭先生「晴れ舞台を親御さんに見ていただくためにもマスクなしで行います」

▼札幌市 札幌新陽高校(卒業式は3月1日)
・マスクなしの方針(着用したい人は着用可)
・校歌斉唱のみマスク着用
教頭先生入試を控えている生徒もいるので卒業生たちの気持ちを大事にしていきたい」

先日、小学6年生に取材をしたところ、これまでずっと我慢してきて、中学校に上がる前の春休みを迎える今、感染したくないから(マスクを)外さなくてもいいかな。という声もありました。生徒さんによってもいろいろ変わってきますね。

ホランキャスター:
マスクを着用したい生徒、外したい生徒、それぞれの気持ちを尊重してほしいと思いますが、卒業式のマスク着用について感染リスクを減らすためのご意見はありますでしょうか?

寺嶋医師:
確かに社会全体でみんながマスクをすることにより感染が抑えられるという報告がいくつかあります。
卒業式の合唱ですが、これまでもコーラスなどでクラスターが報告されているのでリスクがあるかもしれません。
様々な状況がありますが「個人の判断」はいくつかに分けられると思います。例えば自分ができるだけ感染しないように自分を守るのは「個人の判断」でいいと思います。それから感染していたり、体調が悪いときには周囲に感染しないようにするという判断もある程度できると思います。

一番難しいのは症状がなく感染した場合、いつの間にか(感染を)広げてしまうリスクがあります。その場合、周囲に重症化リスクの人がいるという状況の判断をしていただきたい。そのメッセージが必要だと思います。

ホランキャスター:
個人の判断というのは難しいところで、感染リスクがないからマスクを外したいけど、外してしまうと人の目が気になって外せないという心理的な面も大きいと思います。今後の課題として何が考えられるでしょうか?

精神科医 藤野さん:
人に感染させてしまった後悔で辛くなってしまう方も多く受診されています。その判断の責任を子どもさんやご自身に任せていいのか、というところは少し課題かなと思います。