卒業式“マスクなし”実施可能 政府の指針に「無責任」や「歓迎」の声も
日比キャスター:
様々な現場においてマスクの着用を悩まれる部分が多いと思いますが、岸田総理は10日午後に協議を行い、3月13日から原則、屋内・屋外問わず”個人の判断に委ねる”方針であることを確認しました。

具体的にこの方針の中身としては…
▼新幹線、高速バスなど全員着席可能な場合→マスクなし容認
▼混雑した電車やバスでは→マスク着用を推奨
さらに新たな動きとして
▼4月1日から学校においてはマスクの着用を求めないことを基本とする
▼卒業式は指針の適用前でも「マスクなし」の実施が可能
岸田総理(10日午前11時すぎ)
「換気など感染に対策を講じた上で、国歌等の斉唱などを除き児童生徒と教職員はマスクを着用しないことを基本としたい」

この方針に関して様々な声が聞こえてきています。
鳥取県 平井伸治知事(9日 定例会見より)
「政府の最終的な考え方、知見を整理していただきたい。保護者が判断しろとか学校が判断しろというのは国も専門家も無責任」
島根県 丸山達也知事(8日 定例会見より)
「求められているのはみんなが整然と参加できる卒業式。マスクの着用を自由にしてしまうと慎重な人は行かないと思う。卒業式をそんな場にしたいのか」
東京都 小池百合子知事(9日 会見より)
「感染対策をしっかり行いながら(マスクを外し)みんなの笑顔が分かる、思い出に残るような卒業式になることを願っている」
山梨県 長崎幸太郎知事(9日 定例会見より)
「きめ細やかな対応をとればずっとマスクをし続けてくださいという必要はない。そういう方向性が打ち出されたのは歓迎したい」