岸田総理は10日午後、関係閣僚らと競技して3月13日からマスク着用について「原則、屋内・屋外問わず個人の判断に委ねる」とルールを緩和する方針を確認しました。

▼政府の新たな指針は?
▼マスク着用を推奨される場面は?
▼卒業式のマスクは?


専門家とともに解説します。

マスク着用「個人の判断」 医療現場は今まで通り

日比麻音子キャスター:
マスクに関して個人の判断に委ねる。医療現場の皆さんは大変に難しいとおっしゃっていました。

▼ふじみ野救急病院では・・・

看護師
「医療現場で働いている自分にとってはマスクは必要不可欠。病院に病気を持ち込まないためにマスクを継続する

医療事務
「一番最初に患者とお会いする立場なのでマスクを外して顔を見ながら接客できたらと思うが、今すぐ外すというのは難しい」

副院長
「仕事を始めてから顔を見たことないような同僚もたくさんいる。コミュニケーションエラーなど、どうするのか日々悩んでいる

月に1回委員会を開きマスクについて話し合いをしているそうですが、状況に合わせて、科学的根拠に基づいて引き続き判断したいということでした。

ホラン千秋キャスター:
寺嶋さんの病院ではいかがでしょうか?

東京歯科大学市川総合病院 寺嶋毅医師:
現時点では今まで通りマスク着用という動きです。確かにマスクをずっとしていると肌が荒れたり、なかなか人の顔を覚えられないということもありますが、やはり病院にはワクチンを接種していても、免疫がつきにくい人も入院しております。
残念ながら我々の医療機関でもマスクをしていても院内感染と思われる事例もありました。病院でクラスターが起きると感染した患者さんにも影響がありますし、病院の機能、あるいは救急診療などにも影響があるということを考えると、引き続きマスク着用の継続が必要かと今は思っております。

ホランキャスター:
実際の効果についてもそうですし、患者さんたちが病院に行ったときにマスクを着用していた方が安心という部分もきっとあるんですよね。

寺嶋医師:
出来るだけ感染したくないという思いの患者さんも多いですから、それはあると思います。

ホランキャスター:
一方で、マスクを着用し続けることによる精神的な影響なども話し合われるようになってきたと思います。その点について何かお感じになることはありますか?

精神科医 藤野智哉さん:
コミュニケーションをとる上で表情を読むことはとても大事なことですが、読み取れないお子さんたちがストレスを感じているという話もあるので、両面から考えていかなければならないと思います。

ホランキャスター:
そういうお子さんたちが大きくなる過程で、人の感情を読み取ることについての弊害・障害はありますか?

精神科医 藤野さん:
他の部分で非言語的なコミュニケーション、例えばアイコンタクトを学習したりすると思いますが、それは情報量が少ないので。いつかそれが後から問題になってくるってことはあるかなと思います。

ホランキャスター:
時間が経ってみてからということですね。