■プロ野球 巨人キャンプ(8日 宮崎市)

第2クール2日目、晴天の下でWBCメンバーに初選出された岡本和真選手(26)が攻守に躍動した。

まずバッティングで打撃投手を務めた昨季5勝を挙げた2年目・赤星優志(23)から17スイング中、2球続けて2本の柵越えを披露。1本目はライトスタンドへ、2本目はレフトスタンドへと左右に力強いスイングで叩き込んだ。投手と初対戦に「タイミング、距離感で初めてで変な感じはあったが、思っていた以上ちゃんと振れた。(右翼へスタンドインに)それが普通、行かないのがヤバイ。今が普通だと思います」と充実感を見せ順調な仕上がりぶりをうかがわせた。

そして守備ではWBCで起用の可能性がある今キャンプ初めてレフトへ。昨日、届いたばかりの真新しい外野手用のグラブを着用して就いた。「暇つぶしですよ。景色を変えて」と”岡本節”で笑顔ではぐらかすも他の打者のフリーバッティングやロングティーの打球を左右に積極的に追い、飛球をキャッチし軽快な動きを見せ「(外野に2019年シーズン以来)久しぶりに入ると難しかった。打球の感じと距離感が難しかった」と話しつつも今後に手応えを感じたようだ。

かつて「サードもファーストも外野もある程度、守れると思っている。しっかりどこでも出来るのは自分の強みでもあるかと思います」とアピール。2019年には開幕から4番を務め、ファースト、サード、レフトで143試合中、134試合で4番スタメンを果たした。侍ジャパンで外野手登録は、鈴木誠也(28)、ラーズ・ヌートバー(25)、吉田正尚(29)、近藤健介(29)、周東佑京(26)の5名のみ、、レフトを守ることが出来れば出場機会は当然多くなる。全体練習後にはおよそ1時間のフリー打撃を行うなど、16日から合流する侍ジャパンに向け気合十分だった。