最近増加している「セルフレジでの万引き」を防ぐため、香川大学が防止マニュアルを作成しました。ポイントは「ホスピタリティの向上」。万引きGメンによる現場での研修も行われました。


「盗む人は、例えば同一商品をこういうところ(画像参照)に置いたりします。これをピッとやって、そのまま3つ入れたりする」

セルフレジでの万引きをどう防ぐのか。高松市のホームセンターで、万引きGメンとして活動する伊東ゆうさんと、香川大学で対策を研究している大久保准教授による研修が行われました。

セルフレジは、最近多くの店舗で導入されています。一方でそれを悪用した万引きも増えているといいます。

(万引き対策専門家 伊東ゆうさん)「基本的にはごまかしやすいというか、言い訳しやすかったり、隠す恐怖がないですから、堂々と不正行為ができるセルフレジで被害が激増している」

激増するセルフレジでの万引きを防ぐために、香川大学は、警察と協力して全国初の「防止マニュアル」を作成しました。
(リポート 古川豪太記者)「このようにセルフレジを使っているときに…」

(店員)「いらっしゃいませ、お手伝いしましょうか??」
(古川記者)「このような、おもてなしの心をもった声掛け、『ホスピタリティ』が、万引き防止には有効だということです」

香川大学の研究では、「客への声掛け」などのコミュニケーションを増やすことで、未精算の件数が25%ほど減少することが明らかになっています。
またマニュアルでは、「カートの下段に高額商品を置いたり」「バーコードを隠してスキャンしたり」する客の行動をチェックすることも重要だ、としています。

(香川大学教育学部 大久保智生 准教授(犯罪心理学))「特に、セルフレジは人の目がないというか、行き届かないので、行き届くようにぜひ、一番接客できる人を置いていただくほうが効果的ではないかなと。不正防止にも効果的ですし、店のイメージアップにもつながると」

人手が削減できるセルフレジだからこそ、店員ひとりひとりが気を付けなければならないこともある。。。万引きを防ぐためのマニュアルは、全国に発信されることになっています。