爆薬で雪崩を“管理” リスクを回避するには知識が必要
雪崩と日々戦う人がいます。2月2日の早朝、夜通し降った雪で白馬村の八方尾根スキー場は白銀の世界に。その現場に誰よりも早く向かったのが、雪崩管理の責任者の森山健吾さん(34)です。用意していたのは「爆薬」。

雪崩管理責任者 森山健吾さん
「発生しそうな雪崩を未然に落としてしまって、安全を確保した上でスキー場をオープンする」
標高1600メートル付近まで登ると、暴風雪でホワイトアウトに。スキー場内とは思えないほどの過酷な作業です。

雪崩管理責任者 森山健吾さん
「吹き溜まりやすい場所、風下に雪が溜まりやすいので、そういったところを管理している」
そして、爆破。他にもスキーの板で雪崩を誘発させていきます。雪崩管理を終え、無事スキー場がオープン。パトロール隊の本部ではおにぎりを食べる森山さんの姿が。
雪崩管理責任者 森山健吾さん
「春になると全層雪崩といって積もった雪が全部落ちる。河川にミネラルを供給してくれる。その川水がどこにたどり着くかといえば田畑に流れ込み、それを利用して自分たちは生きている」
自らもバックカントリーでスキーをし、さらに要請があれば捜索も行う森山さん。バックカントリーでは雪崩のリスクを回避するための知識が必要だと話します。

雪崩管理責任者 森山健吾さん
「例えばガイドさんに依頼して山に入っていただく。講習会も開催されたりすると思う。そういったところで知識をつけてもらうと、こういう行動を起こしたときにはこういったことがリスクなんだと」