ウクライナから小千谷市に避難している夫婦が、2月にチャリティーバザーを開きます。マイナス20度の極寒の中、電気も暖房もない過酷な状況で寒さと爆撃に震えるウクライナの子どもたちのために…

初めて経験する“日本の冬”

吐く息は白く染まっていました。
スコップを手に雪かきに追われていたのは、2022年5月、ウクライナから小千谷市に避難してきたムタル・サリフさんです。

ウクライナから小千谷市に避難しているムタル・サリフさん(36)

【ムタルさん(36)】「重い雪です。大丈夫、でも腰が痛い」

日本に来て、最初の冬。こんなに降り積もった雪を見るのは人生で初めてのことです。

小千谷市の住宅で1月に行われた、ある打ち合わせ。地元の高校生や町内会の役員らが顔を揃えました。

話し合っていたのは、2月11日に開く「バザー」についてです。

「子どもたちの命が消えていく…」極寒のウクライナを思い、支援を

ムタルさんの妻、イリナ・シェフチェンコさんの故郷、ドニプロではロシア軍の攻撃が激しさを増し、けがをしたり家族を亡くしたりした子どもたちが大勢入院しているそうです。


【2人をサポートする鈴木進五さん】
「インフラ攻撃があって、停電が続いて電気もない、暖房もない。地下の通路で暮らしている子たちもたくさんいるので、イリナさんはこういう子どもたちの命が自分のふるさとで消えていくようなことがあると本当に切ない」

冬場の冷え込みは厳しく、マイナス20度にまで気温が下がるウクライナ。

【参加者】
「小千谷の情報発信をしているSNSの人がいて、話したことがあるから『宣伝してくれませんか』みたいな感じでお願いしたらやってくれると思う」

「新聞とか、テレビとかよりも割と若い世代に届きやすいかなって」