油の高騰…1か月あたり30万円以上の出費増

大分市にある「金肉屋」。安さとボリュームが売りの弁当店にも影響が広がっています。

(金肉屋・伊藤忠元社長)「油1缶16リッターあります。ここの店であれば1日に4~5缶使う。調理に使うのはほとんど油」

店では去年以降、揚げ物に使う食用油の価格が倍に値上がり。おととしと比べて同じ量を使うだけで1か月あたり30万円以上も出費がかさんでいるといいます。

(金肉屋・伊藤忠元社長)「いつまで上がるのかなという感じ。油が一番痛いです」

さらに食材をはじめ弁当の容器、それにガス代などありとあらゆるものの価格が上昇。店では去年9月に主な弁当の価格を580円から630円へとやむなく値上げしました。

(常連客)「値上げしない方がいいですけど、お店の人が大変だったら仕方ないと思う。できたら安い方がいい」

店ではさらなる値上げを実施しないと利益が確保できないとしながらも「客の懐事情も厳しいだろうから」と値上げに踏み切れず複雑な思いです。

(金肉屋・伊藤忠元社長)「厳しいのは厳しいです。毎日来てくれる客がいる。客のためにもできるだけ精一杯現状の価格でがんばっていきたい」

食品の値上げは4月までに1万品目を突破し、去年の倍のペースで進む見通しで、影響がさらに広がっていきそうです。