背景にある中国のSNSアプリ『レッド』

 捜査関係者によると、偽物を販売する人にはある共通点があるという。それは中国のSNSアプリ「レッド」。動画や画像投稿の他にネットショッピング機能もあり、中国の若者の間で流行しているという。

 (街の人)
 「(Qこのアプリは知っている?)知っています。小紅書(レッド)。インスタグラムに似てると思います」
 「知っています。好きな料理を調べるときにそれを使う」
 「使っています。ほぼみんなやっていると思います」
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 実は偽物の化粧品の出品者はこの「レッド」で集められた売り子だという。その仕組みはこうだ。まず中国にいる人物が「レッド」に「日本で簡単に稼げる副業がある」などのメッセージを投稿して売り子を募る。それに応募した在日中国人などに日本のフリマサイトなどで偽物の商品を販売させているのだ。
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 警察が「レッド」に行きついたのは別の偽化粧品の捜査がきっかけだった。それは「ロート製薬」の美容液「メラノCC」の偽物だ。大阪府警は去年11月、中国籍の女(31)を逮捕。この女も「レッド」の売り子に応募し、偽物の美容液を販売していたとみられている。