2月も様々な商品の値上げが予定されています。品目数は5000を超える見込みで、去年10月以来の値上げラッシュとなります。

街の人にインタビュー
「こういうものが高いというのは?」
「全部、本当全部よ」
「卵が今まで150円くらいだったのが250円とかね。なるべく買い物に行かないように。毎日行っていたのが2日に1回とか」
「衝動買いはできませんよね。ちょっと痛いですね」

帝国データバンクによりますと、2月から値上されるのは、冷凍食品などの加工食品を中心に、5463品目。これは、去年10月の7864品目以来の“値上げラッシュ”となっています。

今月から値上げされる主な商品がこちら。
ニッスイやマルハニチロなどの冷凍食品は、およそ2%~25%。

カゴメはトマトケチャップやジュースなど最大で19.6%。

ソースなどは7%~23%。

日本製紙クレシアのティッシュやトイレットペーパーは15%以上の値上げです。
このほか、お菓子やエナジードリンクなどでも値上げする商品があり、価格を据え置いて量を減らす”実質値上げ”も含めると、2月だけで5463品目に上ります。

こうした状況を愛媛県内の小売店などは、どう受け止めているんでしょうか。

記者
「対象商品を把握していますか?」
大徳商店・中野修吉さん
「全然把握できてない。なんとなくしか。仕入れ伝票を見てそのまま計算して値付けするくらい」

松山市内の小売店でも、1日以降入荷する対象商品は順次、値上げが行われます。ただ、悩みの種は加工食品の値上げだけではありません。

大徳商店・中野修吉さん
「包装資材が値上がりしたのと物流コストが高くなったので全体的に高めですね」

店の主力は県内外から仕入れている青果。寒波の影響や資材高騰などで、去年から2割ほどの値上げを余儀なくされていて、店にとってはダブルパンチです。

大徳商店・中野修吉さん
「県外の八百屋とのネットワークを利用しながら、目新しいものとか安いものを仕入れることに力を入れたい」

相次ぐ値上げで、思わずため息が出てしまう日々の買い物。こうした中、こちらのお店では、買い物が楽しくなるような工夫を続けています。

売り場に並ぶのは、くすっと笑える手描きのポップです。中野さんが3年前に始めたこの取り組み。消費者の“買い控え”阻止に繋がればと、淡い期待を寄せています。

大徳商店・中野修吉さん
「ニコニコしてもらえれば。購買意欲になればいいんですけど」

帝国データバンクによりますと、3月・4月にもおよそ3000品目の値上げが予定されていて、家計の圧迫は、まだしばらく続きそうです。