ラストランに向け準備着々 ピストンの取り付け作業も

ピストン(重さ190㎏、長さ約2m)

 SL銀河は観光面からの被災地の復興と活性化を目的に、2014年4月からJR釜石線で運行されています。これまでおよそ480本、7万人が乗車しましたが、客車の老朽化を理由に今年6月で運行を終えることがを決まっています。

(リポート)
「ラストシーズンを迎えたSL銀河の整備作業。現在行われているのはその心臓部とも言えるピストンの取り付け作業です」

 重さ190キロ、長さおよそ2メートルのピストンは、ボイラーで発生した水蒸気によってシリンダー内を前後に動き、SLの車輪を回す正に心臓部です。
 藤村さんや6人の若手スタッフが手作業で丁寧に磨き上げました。内部の壁を傷つけないよう慎重にシリンダーの中にピストンを挿入します。
 12月に始めた中間検査は7割ほどが終了。ラストランに向けて準備は着々と進んでいます。

心臓部とも言えるピストンの取り付け作業


(JR東日本盛岡支社 車両センター 藤村信彦さん)
「今まで故障なしに運行しているので、今年も最後残り少ないですけど安全に終えることができたらいいなと。よくちゃんと走ってくれればいいです。盛岡から行って盛岡に帰ってきてこれれば本望です」

 SL銀河のラストシーズンは3月25日に運行が始まり、6月4日までの土日祝日に合計24本が定期運行され、6月10日、11日の団体専用列車がラストランとなります。