ノコルの言葉で「アイデンティティを取り戻せた」

――第2シーズンのアリは、人間味や温かさがより感じられるようになりました。山中さんはどのような人物として捉えていますか?

第2シーズンのアリは、組織の中では会計係のような立ち位置なのかなと捉えています。財務に強いだけでなく、ノコルから任されていることを考えると、行き過ぎた部分を正したり、全体のバランスを整えたりできる人物なんじゃないでしょうか。

みんなが奪還作戦に向かうときも、自分は前に出るのではなく、後方に残って守る。「みんなが思い切って作戦を遂行できるように、自分はここを守っておく」という役回りですよね。そういう意味では、前に出るというより、後ろからみんなを支える“守り役”なんだと思います。

日曜劇場『VIVANT』第2シーズン ノコル役の二宮和也さん、アリ役の山中崇さん

――ノコルとの関係性については、どう捉えていましたか?

ノコルはベキ(ノゴーン・ベキ/役所広司)の養子で、アリも幼い頃からその成長を見守ってきた存在です。尊敬するベキの後継者であるノコルから直接誤解していたことについて謝られ、「頼りにさせてもらう」と言われたことは、やっぱりうれしかったでしょうね。

アリ自身には、テントを一度「裏切った」という思いがずっとあった。でも、彼のアイデンティティはバルカにあり、テントにあると思うんです。新たなリーダーであるノコルに受け入れてもらえたことで、失っていた自分のアイデンティティを取り戻せたような感覚もあったんじゃないでしょうか。