「習近平後の中国」を願望する反体制活動家たち
いったん帰国した習主席は夫人を伴い、23日からアメリカ公式訪問に出たわけですが、どうしてこのようなデマが流れるのでしょうか。
ひとことで言うと、「そうあってほしい」「習近平が大きな健康不安を抱えていてほしい」と願望する人たちがいるからです。発信したのは、アメリカに亡命した中国出身の反体制活動家たちでした。誰もが自由に発信できる今日のネット万能社会が、それを後押ししています。「習近平はインドから北京に搬送され、中国軍の病院へ入院した」という発信までありました。
実は今回、アメリカ国内からデマ情報を流した中国人の反体制活動家を、私はかつて中国国内でインタビューしたことがあります。中国では外国人記者の取材には中国当局の許可が必要な場合が多く、もちろんこれは中国当局が許可しないルール違反の取材でした。
この男性は私が取材した後、中国当局による締め付けが厳しくなり、ロシア極東を経由してアメリカに亡命しました。中国の民主化を実現したいと熱っぽく語り、強い目力で私を見据えた場面を、今も鮮明に記憶しています。ただ、彼の願った社会は未だ中国では実現していません。「習近平後の中国」を願望するとはいえ、デマを流し続ける行為は正直、残念でしかありません。














