トランプ大統領の異例の出迎えと「SI」合意

中国の習近平主席が先週、アメリカを訪問し、トランプ大統領と首脳会談を行いました。中国産レアアースの輸出規制や、台湾への武器売却問題、さらには米中が覇権を競うAI(人工知能)の開発など、テーマは多岐に渡りました。ちなみに、このAIについて米中は今後、「スーパーインテリジェンス」、略して「SI」という呼称を使うことで合意しました。トランプ大統領の主張を、中国側が了解した形です。

今回のアメリカ訪問で、習主席は国賓、つまり訪問先の国から公式に招待されました。首都ワシントン郊外の空軍基地に、習主席らが乗った特別機が到着すると、真っ赤なじゅうたんが敷かれ、飛行機のタラップの真下でトランプ夫妻が習主席夫妻を出迎えました。日本時間で24日の午前でした。

現職のアメリカの大統領がわざわざ空港まで足を運んで外国の首脳を迎えるのは、64年ぶりだそうです。手厚くもてなされた習主席にとって、まさに晴れ舞台。「アメリカと対等な立場の中国」、さらに言えば、「アメリカ大統領と対等な立場の習近平」であることを、中国国民だけではなく、アメリカ国民、そして世界の人々に見せつけた場面でした。

ホワイトハウスでの晩さん会でスピーチした習近平主席は「80年以上前、中国とアメリカの両国国民は、日本軍国主義の侵略者に対し、肩を並べて反撃した」と発言しました。一方のトランプ大統領も歓迎式典で、第2次世界大戦で米中が「同盟国」として共に戦ったと発言しています。アメリカに行っても日本への批判が飛び出したわけですが、これらに対する評価は学者や現地で取材した記者たちに任せましょう。

私は、テレビやラジオのニュース、あるいは新聞報道ではほとんど出てこなかった「もう一つのポイント」についてお話ししたいと思います。それは習近平主席の健康問題です。記事にはしなかったものの、どのメディアも、とりわけ映像メディアは、ワシントンでの習主席の動向や所作を追ったはずです。