■第20回アジア競技大会 サーフィン男子ショートボード準々決勝(29日、田原市赤羽根町大石海岸[太平洋ロングビーチ])

32年ぶりに日本で開催されているアジア大会(愛知・名古屋)。今大会から新競技として加わったサーフィン競技の準々決勝に、東京五輪銀メダリストで現在世界ランキング7位の五十嵐カノア(28)が出場し、インドネシアで“サーフィンの神童”と呼ばれる逸材、メイディ・ブロンソン(22)に2.67ポイント差で逆転勝利。準決勝進出を決めた。

サーフィン競技は、5ft~6ft6inc(約150cm〜198cm)のショートボードを使い試合時間内(今大会は第2ラウンドから25分間)で波に乗り、高いポイントの波2本の合計得点で競う。今大会優勝者は条件付きで28年ロサンゼルスオリンピック(五輪)の出場権が得られる。

今大会期間中波があまり上がらない中で行われてきたサーフィン競技最終日。サーフィンの世界最高峰チャンピオンシップツアー(CT)に名を連ねる五十嵐は、普段から世界各地の海を転戦しながら戦っている。そのため色々な波の特性を知っている五十嵐は、波のサイズがやや小さめで行われた準々決勝でも、徐々に得点を重ねて行き相手を引き離す試合展開となった。インドネシアのブロンソンも負けじと技を繰り出し逆転に成功するも直後に五十嵐が7.33ポイントの波をつかみ、逆転には6ポイント近い得点が必要な状況で時間が過ぎた。

五十嵐の勝ちがほぼ確定の中、残り3分の場面でブロンソンが6.00ポイントの波に乗り五十嵐を逆転。勝利には5ポイント以上の波に乗る必要がある中で最後まであきらめない五十嵐は試合終了間際に6.67ポイントを出し、合計14.00ポイントを獲得。2.67ポイント差で勝利し、約2時間半後に行われる準決勝に駒を進めた。

【準々決勝結果】
1位 五十嵐カノア 14.00pt(7.33pt + 6.67pt)
2位 メイディ・ブロンソン(インドネシア) 11.33pt(6.00pt + 5.33pt)

※写真は会場の太平洋ロングビーチで練習する五十嵐カノア選手