専門家「海兵隊を巡る状況が30年前と大きく変わった」 軍事的な合理性は

主にこの基地を使用するのは、アメリカ軍の海兵隊です。ところが専門家は、「海兵隊を巡る状況が30年前と大きく変わってしまった」と指摘します。

明海大学 小谷哲男 教授
「30年前、辺野古への移設という話が出た時は、海兵隊というのは海から上陸して敵地を奪うといった作戦が想定されていた。しかし今は、沿岸部から長距離ミサイルを発射するというところに変わってきている。ミサイルの発射機を運ぶのは輸送機に乗せる必要があるが、辺野古の滑走路は短すぎて、輸送機の運用ができない。軍事的に合理性があるかというと、そこはなかなかない」

実際、辺野古については2017年、アメリカの政府監査院が滑走路が「短すぎる」と指摘し、25年9月、国防総省によって「代わりとなる滑走路の選定が行われるまで、普天間基地は返還されない」という報告がまとめられたのです。

さらに、あとから見つかった海底の軟弱地盤の改良のため工事が遅れ、早くても完了は2030年代半ばを予定。建設費用も当初想定の約2.7倍に膨れあがっています。

それでも、辺野古基地の建設を、普天間基地返還の「唯一の解決策」とする日本政府の姿勢に変化は見られません。これに専門家は...