救急車ではなく “走るICU” を求めるワケ

「いきまーす! 1・2・3! 」

人工心肺装置「ECMO(エクモ)」を装着した重症患者の搬送は、患者を安全に搬送するための手順がある。実地訓練も欠かせない。医師や看護師が救急車に乗り、ほかの病院や空港などで患者を迎えて搬送することになる。

しかし、使用する車内に乗り込むと、設備の限界を突き付けられる。現在の救急車は、ECMOなどの高度医療機器を積み込むのに向いた仕様ではないからだ。

救急車の車内 多くの医療機器につながれた患者を運ぶには手狭

星野耕大 医師:
「スペースの制限があるので、どうしても医療機器を患者さんの上に置かざるを得ない。なので我々がいざ処置をしようとしても、医療機器があるせいで処置ができない、または限定的になる状況があります」

また、車内で使用できる電源は1つのみ。5~10台の医療機器を交代で充電しながら稼働しているという。だが “走るICU” が導入されると、車内の広さは約2倍に広がる。