中国との緊張高まり…3000人規模に拡大した日本版海兵隊「水陸機動団」

佐世保が官民一体で経済効果を期待しているのが、水陸機動団の増強だ。小銃を携帯しての行進は商店街の要請で始まった。
「水陸機動団」の前身は西部方面普通科連隊だ。発足当初、若い隊員の教育的意味合いが強い部隊だった。
しかし、尖閣諸島(沖縄県)の領有権をめぐり中国との緊張が高まり、連隊は水陸機動団に改編され、3000人の大部隊に膨れあがった。

離島奪回作戦では、ホバリングするヘリから重装備の隊員が飛び込む。骨折を防ぐためにフィンは着水後、海中で装着する。訓練に臨むのは熟練した隊員達だ。
南西諸島周辺の緊張が加速し、部隊はさらに増員を迫られている。
駐屯地のプールでは、全国から集められた隊員の訓練が続いていた。戦力が分かるとの理由から、年齢構成は明らかにされていない。

銃を携帯して飛び込み上陸用のゴムボートを目指す。水を含んだ戦闘服はかなりの重さになる。体力を要する訓練に女性隊員の姿もあった。
さらに、最低1週間は生き延びるための道具が入った30キロを超える大型のリュックを持って飛び込む。水への恐怖心が起こり、入浴も出来なくなる隊員もいると言う。
有事の際は、最前線に投入される部隊だ。遺書を書いた隊員も少なくない。

宿舎隊員(2021年取材)
「家族に『さよなら』って言えない状況になるかもしれないので、書ける準備だけ残しておこうかなと」
「実家に書いて置いてはあります。親への感謝の気持ちだったり」
「水陸機動団」の活動地域は急速に拡大し、アメリカやフィリピンとの3国共同訓練(バリカタン)も行われるようになった。

水陸機動団 武者利勝 団長
「万が一、島しょに侵攻があった場合、上陸して、島を奪回・確保する訓練をやっている。あくまで我が国の領土を守ると」
しかし、“台湾有事”に触れる質問には極めて慎重だ。

水陸機動団 武者利勝 団長
「台湾有事だけではなく、幅広く、ニュースを見ている」














