フェード現象を防ぐための運転方法
では、急な下り坂でフェード現象を起こさないためには、どのような運転をすればいいのでしょうか。タクシー運転手に、事故現場周辺の坂道を実際に走ってもらいました。
「(下り坂で)スピードを出したくないので、シフトレバーをドライブからブレーキにして、エンジンブレーキで速度を落としながら走行している」。

さらに、フットブレーキの使い方にもコツがあると言います。
「ブレーキを踏む回数を減らすことにより、ブレーキが過熱して利きにくくならないように速度を調整している」。
フットブレーキを踏む時間や回数を減らし、ブレーキ部品を「冷やす時間」を作ることが大切だと言います。
万が一ブレーキが利かなくなったら…
万が一、ブレーキが利かなくなった場合はどうすれば良いのでしょうか。中島氏は、段階的な対処法を挙げます。
「低いギア(エンジンブレーキ)に落として、だんだんスピードを下げていって、最終的にはサイドブレーキで止める」。

それでもスピードが落ちない場合は、最終手段を取る覚悟が必要になるといいます。
「ガードレールや壁にこすりつけてでも速度を落とす。車を壊してでも止めるというような覚悟が必要」。
長い下り坂に潜む「フェード現象」は、大きな事故につながる大変危険な現象です。エンジンブレーキを効果的に使い、フットブレーキを酷使しない運転を心がけることが、事故を防ぐための重要な鍵となります。そして、万が一の事態に備え、冷静に対処する方法を知っておくことが自らの命を守ることにつながります。














