閉店の大きな理由のひとつは…

3人の子どもたちがいますが、閉店の大きな理由のひとつは、後継者問題でした。

「子どもたちの進路が決まって、2年ぐらい前からM&Aとかいろいろ模索はしていたけど、なかなかうまくいかなくて」

最終日、正志さんは、店の片付けも進めていました。



「え、それこっち持ってくるの?(これなんですか?)原書です、中村不折の看板の文字ですね」



店の歴史を伝える看板は、関東大震災で長野に疎開した書道家の中村不折(なかむらふせつ)が書いたもの。

店にかけられるのも、この日が最後です。


(午後5時半閉店)「ありがとうございますー」

最後の営業が終わり、店を訪ねてきたのは、子どもたちです。

「いまはもうみんな部活あったり、仕事あったりで、なかなかみんなでできることはなくなったんですけど、歩行者天国のとき試食販売とかやっていたので、そのお手伝いをみんなやってもらっていました」

(長女・紬さん)「当たり前にあるものがなくなるのはさみしい」

(長男・自生さん)「いまのところ何の実感もない」