「ずっと孤独・・・」18歳からの深夜のSOS 「どうすればいいんですか?」

市販薬の販売規制だけでは限界があるオーバードーズ対策。では、どうすればいいのか。
18歳のマナさん(仮名)は、何度もオーバードーズから抜け出そうとしてきた。
記者
「最近はどういう生活を送っていた?」
マナさん
「ネットカフェかホテルかトー横広場か、みたいな」
記者
「なんでも自由にしていいよって言われたら?」
マナさん
「考えたことない。どうでもいい、その日暮らしだから」
家庭に居場所がないと感じ、中学生の頃からトー横に通い始め、その後、ODを繰り返すようになったという。
マナさん
「まじで現実逃避だから、ODして記憶も飛ばすし、ワケ分かんない状態になって、一瞬だけどしんどいこととかを紛らわすみたいな。紛らわす方法を、そういうことでしか知らないから」
取材中、マナさんは突然、交差点の真ん中で立ち止まった。落ちていた薬を拾い上げて…。
マナさん
「パキれるかなって」
記者
「パキれないよ」
マナさん
「これ拾っとこ」
記者
「汚いよ」
マナさん
「薬落ちてたら、調べなきゃダメでしょう。だってタダじゃん、落ちてたら」
記者
「拾って使うってこと?」
マナさん
「そうそうそうそう」
ある日の深夜、マナさんが突然、ビデオ通話で連絡をしてきた。歌舞伎町のネットカフェの個室で、1人、薬を過剰摂取した状態でリストカットをしてしまったと言う。
マナさん
「どうしたらいいのこれ…頼れる大人がいなさすぎてさ、ずっと孤独だから…どんくらいで来る?」
スマホの画面に映し出されたのは、血だらけの両腕。床には大きな血だまりができている。私たちは急いでマナさんの元に向かった。

マナさん
「パキっちゃって力加減が分からなくて。どこまで切って、どこまで出血してるかも分からない」
私たちは救急車を呼び、マナさんは救急搬送された。
その後、マナさんは母親とも相談し、「もうやめなければ」と薬物治療の専門病院に入院。退院後もいくつかの施設に入って薬を断とうと試みた。だが、抜け出すのは簡単ではない。マナさんが母親に送ったLINEには、切実な思いがつづられていた。

《もう無理だよ、何も辞められない。歌舞伎も酒も薬も。いつからこんなんになっちゃったんだろう》
腕に残る傷跡を見つめながら、マナさんはこう呟いた。
マナさん
「どうすればいいんですか? 分からない。私が一番分からない」














