かぜ薬や睡眠薬などを過剰に摂取し、酩酊状態に陥る「オーバードーズ」。死につながるケースもあり、特に少女たちの間で大きな問題になっています。
彼女らを救うにはどうしたらいいのか。乱用を繰り返す少女たちへの8か月間の密着取材から探ります。

「男性に『自分はヤクザの息子だ』と脅されて、レイプされた」(10代少女)
「家庭で親から暴力を受け、食事も出してもらえず、トー横に逃げてきた」(20代女性)

彼女たちが淡々と口にする「ここに来た理由」に言葉を失う。ここは、新宿・歌舞伎町の「トー横」。
居場所を求めて集まってきた少女たちに、1人の女性がやさしく声をかけていた。

れいあさん
「こんばんは。ごめんね、突然話しかけて。10代、20代の子が困った時にLINEとかで話せる場所を知ってほしくて」

女性は、虐待やDV、犯罪の被害から女性たちを守るNPO法人「BONDプロジェクト」のスタッフ、れいあさん(30)。繁華街で少女たちの声に耳を傾け、相談できる場所などを紹介してきた。

BONDプロジェクト れいあさん(30)
「居場所がないとか、迷っている感じがする子に話しかけるようにしています。季節に合っていない服装だったり、荷物が極端に多かったり少なかったりする子も気になります」

れいあさんは、いま、ある問題に危機感を募らせている。

BONDプロジェクト れいあさん(30)
「苦しくなったり、息苦しくなったり?」
14歳の少女
「何回か倒れてたりはする」

薬を過剰に摂取する「オーバードーズ=OD」が蔓延しているのだ。取材した日も、トー横には、睡眠導入剤などの処方薬のパッケージが複数落ちていた。れいあさんは「オーバードーズをする未成年が増えている」と指摘する。