高校生70人に1人が乱用経験 400錠を一気に飲みICUに3日間いた女性も

オーバードーズはトー横の少女たちだけの問題ではない。

BONDプロジェクトでは、DVや虐待から逃れてきた女性を守る一時保護のシェルターを運営している。れいあさんは、そこで入居者の食事作りなど、生活支援も行っている。

BONDプロジェクト れいあさん(30)
「いつも汗をかいて着替えないといけなくなるくらい料理は苦手です」
かおりさん(仮名)
「れいあさん、大丈夫?」
BONDプロジェクト れいあさん(30)
「ありがとう、がんばる。おいしいご飯をね。愛を込めるから」

れいあさんを気遣うのは、入居者のかおりさん(仮名・20代)。半年前、交際相手のDVから逃れ、このシェルターに入居したが、彼女もまた、ODをしていた過去を持つ。スマートフォンの中には、大量に薬を飲んだときの写真が保存されていた。

かおりさん(仮名)
「処方薬を溜めて、400錠以上を全部一気に飲みました。ICU(集中治療室)に3日間入っていました」

高校時代に受けたいじめをきっかけに適応障害に。将来への強い不安から、薬を大量摂取するようになったという。今は、就労支援のプログラムを受けながら、自立した生活を送ることを目標にしているかおりさん。
日課は、就寝前の面談だ。「最近、ODしてる?」というれいあさんの問いに、かおりさんは「してない」と答えた。そんなかおりさんの様子を、れいあさんは温かく、慎重に見守り続けてきた。

BONDプロジェクト れいあさん(30)
「かおりさんは、『してない』と言葉にして自分に聞かせて、『しないぞ』と覚悟を決めている部分もあるのかなと思います。調子の波があって、不調な時は結構しんどそうなので、葛藤があるのかと心配です」

厚生労働省などの調査では、高校生のおよそ70人に1人が「市販薬を乱用した経験がある」と答えた。