江戸時代の参勤交代などで利用された長野県小諸市の「本陣主屋(ほんじんおもや)」を、長野市で結婚式場などを経営する「藤屋(ふじや)」が飲食店として運営することになりました。

「本陣主屋」を所有する小諸市と、長野市でレストラン兼結婚式場を経営する「藤屋」が23日、発表会見を開きました。

(小諸市・小泉俊博市長)「遺産をこれまでと違う観点で活用をして他の地域との差別化を図る」

飲食店への改修が決まった「本陣主屋」。

北国街道沿いに18世紀末から19世紀初頭に建てられたとされる木造平屋で、参勤交代では加賀藩・前田家などの大名が宿泊していました。

1995年に小諸駅近くに移築され、歴史資料館として活用されてきましたが、市は一層の誘客を図ろうと飲食店としての利用を決定。

歴史的な建物を活用して事業を展開する長野市の「藤屋」がレストランの運営を担うことになりました。

歴史ある建物の良さを残しつつ、イタリアンレストランとしてランチやディナーの営業をはじめ、将来的には小規模なウエディングでの利用も予定しているということです。

(藤屋・藤井大史郎社長)「建物を最大限にどう生かしてどういう場所にしていくか、気軽に行けるレストランでありお祝いの場として訪れるお店でありまた人生の様々な節目節目で使っていただけるような場にしていきたいと思っています」

藤屋では2023年秋のオープンを予定しています。