それでも、変えられるところから変わり始めている

望みがないわけではありません。夏の甲子園は今年、第3日から第8日までの6日間が、朝8時ごろに1試合、午後1時半ごろから残りの試合という2部制になりました。過去3大会で熱中症の疑いが41件と最も多かった、午前10時半ごろ開始の第2試合を、午後へ移す組み替えです。場所と季節は動かせなくても、データで危険な時間帯を先に避けることはできるのです。

そして、大阪府池田市と兵庫県川西市にまたがる猪名川花火大会。1949年から続くこの花火大会は、今年の開催を8月から11月7日に移すことを、去年の12月に発表しました。夏の風物詩を守るために、夏にこだわり続ける必要はなかったのかもしれません。

夜に動いた市民プール、モールの中に現れた公園、11月に動く花火大会。動けた夏と動けない夏を分けたのは、変化のためのお金と、変化を決められる人がいるかどうか、なのかもしれません。その分かれ目を知っておくと、夜のプールのにぎわいも、夏の甲子園の中継も、少し違って見えてくるはずです。

<コムギコ:資本主義をハックしろ!!>
毎日ニュースを100本を読むビジネス系VTuberのリサーチャーであるコムギ(comugi)が、日々の経済にまつわるニュースを解説するビデオポッドキャスト。本記事は2026年8月17日配信『酷暑の経済学:ウェザーニューズと甲子園 #コムギコ #90』から抜粋してまとめたものです。