花火大会のいちばん安い有料席は、平均5,517円

ここまでは、時間や場所を「動かせた」側の話です。ところが日本の夏には、簡単には動かせないものがあります。まず、花火大会です。

帝国データバンクの調査では、10万人以上を集める全国106の花火大会のうち84大会が有料席を設けていて、いちばん安い一般席の平均価格は5,517円と、前の年より4.4%上がりました。いちばん高い席の平均は4万円を超え、集計を始めてから初めての水準です。キリンビールが461の花火大会の運営者に聞いた別の調査では、9割が運営に課題を感じていると答え、課題の中で最も多かったのは資金不足でした。福島県須賀川市の花火大会は、資金や人手の確保など複数の課題から、今年の開催を休止しています。

もともと花火大会は、自治体の予算と地元の協賛で支えられてきた、公共サービスに近い存在です。それが支えきれなくなり、民間企業が動き始めました。キリンは「晴れ風」というビールの売上から、350ミリリットル缶なら1本あたり0.5円を桜や花火大会に寄付する仕組みを作り、寄付額は今年6月時点で累計2億4,000万円を超えています。