ダム計画に翻弄される熊本県五木村に、県が100億円規模の財政支援をする方針を示したことがわかりました。

五木村は球磨川の支流「川辺川」(かわべがわ)にダムが建設されると村の一部が水没します。

この川辺川のダムをめぐっては2008年に熊本県の蒲島知事が白紙撤回したものの3年前の豪雨を受け、国と県は去年8月流水型ダムの建設を柱とする球磨川の整備計画を策定しました。

五木村の関係者によりますと21日、県がダム計画に翻弄される五木村に対し100億円規模の財政支援をする方針を伝えたということです。

これは来年度から概ね20年間での支援額です。

今年3月中には国と県が村の振興計画をまとめる予定で、財政支援はその計画で使われる見込みです。

一方、五木村はまだ計画がまとまっておらず額が妥当かも含め、今後県とやり取りを続けたいとしています。