「きれいな街にしたい」開発を主導する“西成のドン”
大阪市西成区の開発を主導する林伝竜さん(62)。この街を拠点に不動産会社を経営している。

不動産会社 社長 林伝竜さん
「西成区を嫌う人が多い。日本人にとってこの近くは昔は住みたくない感じだった。でも今は、そんなんじゃないと思う」
中国・福建省出身の林さん。1997年に西成へやってきて最初は日雇い労働者だった。その後、飲食店を開業し、2005年に居酒屋にカラオケを導入すると人気を集めた。
不動産業に転身した林さんは、商店街の空き店舗を次々と購入。「カラオケ居酒屋」へと改装し中国出身の人たちに貸し出していった。

不動産会社 社長 林伝竜さん
「(カラオケ居酒屋は)僕が初めてやった。結構お客さんが入ってきて、友達の友達とかが(開業して)1軒また1軒と増えて、最初はこんな居酒屋は少なかった」
林さんは中国出身の店主らに日本の文化やマナーを教えていった。この店は客のほとんどが日本人だ。
中国出身の店主
「(Q.林さんはたまに店には来る?)あまり来ていない」
不動産会社 社長 林伝竜さん
「僕は外で飲まない」

中国出身の店主
「でも(林さんには)めっちゃお世話になっている」
林さんが関わる店以外にも「カラオケ居酒屋」は増え続け、今では西成に250以上の店舗がひしめき合っている。

西成区商店会連盟 村井康夫会長
「林君らが(空き店舗を)買い取っていくことで、今もある種のにぎわいが出ている。もしそれがなかったらシャッター街になったと思う。昔の『暗い、汚い、怖い』というイメージがどんどん払拭されていっていることは事実」

3年前、周辺で暮らす中国出身の人々が集う場所もできた。商売の神様・関羽をまつる「関帝廟」。これも林さんらが手掛けた。

不動産会社 社長 林伝竜さん
「建設が始まる。ここは最初の計画は民泊。交通が一番便利なところ。ここは地下鉄の動物園前駅まで歩いて3分くらい」
林さんは山王地区で10階建てのマンションを建設。1棟すべてを民泊として活用している。全部で84部屋あり、稼働率は9割を超えている。
廊下から見渡せる景色の中に、ひときわ目を引く場所がある。

不動産会社 社長 林伝竜さん
「向こうの新築が見える?20戸くらいの一戸建てがある。昔はボロボロな家があった。一部住んでいて、一部は住んでいなかった。知人が開発した。昔はボロボロの家があった。きれいにつくりたい。きれいな街にしたい」














