21日の石川県内は寒気の影響で冷え込み、雪やくもりの天気となっています。

県内では未明から気温が下がり、雪が降るところもありました。金沢市の県立美術館では文化財保存修復工房で「寒糊(かんのり)炊き」が始まりました。職員たちは小麦のデンプンと地下水を火にかけ、すりこぎを使って糊がほどよい固さになるまでかき混ぜていきました。

21日に作られた糊は専用の保管室で10年ほど熟成させたあと、掛け軸や巻物など和紙でできた文化財の修復作業に使われるということです。

午前11時までの各地の最低気温は、輪島市三井でマイナス1.8度、七尾市でマイナス1.1度、金沢市で0.1度などとなっていて、県内7つの観測地点で0度を下回っています。冬型の気圧配置は次第に緩む見込みですが、週明け24日ごろからはこの冬一番の寒気が流れ込み記録的な低温や大雪となる恐れがあります。今後の気象情報に注意してください。