有権者は「立候補者の思い」を聞いて

また今回の県知事選挙には、2006年に出馬した屋良朝助さん、2018年に出馬した兼島俊さんなど、久しぶりに再挑戦する候補もいます。宮原さんは、なぜその人が立候補するのか、それぞれの思いを聞くことも大切だと指摘します。

「主要候補として扱われていない人物も含めて、訴えたいことは何だろうと。共感できてもできなくても、そういう考えをみんなの前に、選択肢として手を挙げてくれる人がいること自体を、ひとつ大事にしてほしい。告示後に各家庭に配られる選挙公報がありますので、全員分を見比べるところから始めてもらいたいと思います」

興味が強くなったら、立候補者だけでなく、街頭演説に集まる人やボランティアに目を向けることも、投票先を決めるひとつの手がかりになるといいます。

「(街頭演説の聴衆には)若い人が多いのか、高齢の人が多いのか。スーツの人が多いのか、作業着の人が集まっているかとか、どういう人たちに応援されているかという意味で、候補者の政策とつなげて考える見方ができて、気づきがあるんじゃないかなと思います」

「訴え」だけでなく「聴衆」の観察で気づきが得られる

投票した人が落選しても、無駄にはならない

「自分が応援している人が落選してしまうと残念な気持ちになり、それが続くと選挙に行っても意味がないと思うようになる人もいると聞きます。しかし、まったく意味がないかというとそうではなく、その人に共感し、その人の名前を書いたという事実が残る。当選した人も落選した人も、自分が受け取った票数はみんな覚えています」

「自分にとって大事なものは何かを考える機会としても非常に大事ですし、自分以外の人が考えていることを知る機会でもある。誹謗中傷とかではないやり方で、大事な議論を進めてもらう、そういった機会になればと思う」