幹線道路を安全に渡る手段として約50年前に設置されたという歩道橋。ところが歩道はというと、通行できるスペースが歩道橋の両脇わずか60cmだけになってしまっていたのです。子どもたちの利用も多いこの歩道。すれ違うことすらできません。地元にとっては長年にわたる悩みの種でした。

 (地元の人 去年5月)
 「細くてぶつかりそう。結構ビューンと来たりするから」
 「怖いですね。次、来てるのかどうかも見えにくかったり」
 「学生さんが(自転車で)ガーっと突っ込んできよるんやわ。それでよくトラブルになったりね。ガーンと当たったりね」

 住民らは10年前から京都市に要望書を提出するなど改善を求めてきました。

 そして今年1月18日。

 (カメラマンリポート)
 「午前0時すぎです。狭すぎる歩道の原因だった歩道橋がついにクレーンで吊り上げられて撤去されていきます」

 深夜の撤去作業。階段部分を切り離してクレーンでゆっくりと吊り上げていきます。すぐ近くにはマンションなどがあるため作業は慎重に進められました。

 歩道橋が撤去され、1月19日には広い歩道の整備が進められていた現場。改めて地元の方々に感想を聞きました。

 (地元の人)
 「やっとかという感じやね。圧迫感があったけど、それがなくなってすっとした」
 「記念撮影しておきたかったなと思うんですけど、工事が終わってしまったから」

 工事は1月20日に終了し、近くの別の場所に新しい横断歩道や信号機が設置される予定だということです。