記憶に残り続ける10年前の熊本地震
8日朝に発表された熊本県内での避難者は約6600人。しかしその中に車中泊をする人は含まれていない。

車中泊支援のスタッフ(5日)
「一応必要な物資とかも持ってきている、水とか」
今週水曜日、支援団体が車中泊をする人への見回りを行っていた。
宇城市にあるディスカウントストアの駐車場。4日前にここに移動してきたという女性がいた。
車中泊する女性
「道の駅に2〜3日(車中泊)していたんだけど、トイレが2日か3日ぐらいした後に使用禁止になったので。やっぱりトイレが一番(大事)。ここは使えるから」

一般社団法人minori 高木聡史 代表理事
「車中泊っていうところで、どんどん見えなくなっていく被災者の方を、どうやって追いかけていくか」
車中泊をする人は広い駐車場などではなく、自宅の敷地内や目の前に車を停める「軒先避難」も多い。こうした人たちへの支援はより難しいという。

車中泊する男性(79)
「疲れました。(自宅は)築75年だから、泥壁造りの家なんです。だから怖い」
午後10時、手元の温度計は33℃。79歳の男性は、自宅前に停めた車内で、妻と避難生活をしていた。

男性の記憶に強く残るのが、10年前の熊本地震。震度7の前震の約28時間後に再び震度7の本震が襲ったからだ。

車中泊する男性(79)
「次の地震が怖いから車中泊をしている。次の大きいのが来たら完全に(自宅が)潰れると思う。避難所ではちょっと寝られない。車の中が良い。車の中の方が寝られる」
男性がいま最も必要としているものは…
車中泊する男性(79)
「一番私が心配しているのはブルーシート」
一般社団法人minori 高木聡史 代表理事
「ブルーシートは明日必ず」

車中泊する男性(79)
「(屋根が)全部やられているので」
こうした要望にも応え、翌日、男性の自宅にブルーシートが届けられた。
この支援団体などが10年前の熊本地震の際、車中泊をする人にアンケート調査を行った。「車中避難を始めた理由」として、75%以上の人が「余震への不安」と回答した。

▼2016年熊本地震 車中避難を始めた理由 回答182名(複数可)
北九州市立大学 稲月正教授 アンケート調査より
再び起きる地震への不安 76.4%
余震が続き自宅で寝るのが不安 75.8%
避難所より車中の方がよいと思うため 62.1%
自宅が損壊し住めない 40.1%
避難所が近くにない 4.4%
















