車中泊での“関連死” 遺族「被災者にガソリン届く仕組みを」

7日、ある女性の葬儀が営まれた。地震の2日後に車中泊をしていて熱中症の疑いで亡くなった。この地震で初めての「関連死」とみられる。

女性は震度7を観測した熊本県氷川町に住んでいた。76歳だった。

7月30日の午後9時半ごろ、自宅の敷地で車中泊をしていたところ、運転席で心肺停止の状態で見つかり、その後、死亡が確認された。

車内はクーラーが効いておらず、ガソリンが切れた状態だったという。発見した親族は…

女性の親族
「エアコンはついておらず、体が熱くなっていました。なぜ車中泊をするのかと思われるかもしれませんが、10年前に絶えず続く地震を経験しているから、家の中に入れないのです」

近所に住む人は、亡くなった当日の夕方まで女性が自ら運転する姿を見ていたという。

近所の知人男性
「まだ若かったから、76歳ですから。車もちゃんと運転するし、普通に歩いていた」
「私たちも声をかければよかったと思うけど、車の中だとプライベート空間を覗くというのは…」

葬儀の後、息子が私たちの取材に応じてくれた。母親のためにガソリンを入手できなかったことを悔やみ、その詳しい経緯を語った。

死亡した女性の息子
「(あるガソリンスタンドで)1時間以上並んでやっと順番がきた」
「3000円分を購入するということで『携行缶に10L入れてもいいですか?』と言ったら『(ガソリン)スタンドの中が大混乱になるからやめてくれ』と断られた」
「違うスタンドでは夜の10時前『携行缶に10L入れてもいいですか?』と言ったら、『会社の規定で夜9時半までだったらいい』と(断られた)」
「(Q.お母さまに届けたいと思って)持っていこうという気持ちはありました。それが最後のチャンスだったかもしれないし」

車中泊をする被災者のもとへ、ガソリンが届く仕組みを作ってほしいと息子は訴える。

死亡した女性の息子
「うまいように制度化する議員さんたちに頑張ってもらって」
「自分の母親みたいになる事例も減ってくると思う」