生徒を抗議船に乗せた 教育プログラム自体の問題は
この事故をめぐっては、「そもそも抗議活動の船に高校生を乗せるべきではなかった」という批判が少なくありません。報告書はこの点についてどう判断したのでしょうか。
報告書は、辺野古ボートコースの教育的意義そのものに触れませんでした。問題視されたのは、海上活動という高リスクな活動を実施するにあたっての安全管理体制が全く整備されていなかったことです。
その点で報告書は、他のプログラムとの対比を示しています。同じ沖縄研修旅行で実施されていた慶佐次川でのカヌー体験は、旅行会社を通じて手配され、当日、担当業者により救命胴衣の装着や安全事項の説明が行われることや、気象警報などが発令された場合や、豪雨・川の増水・落雷・強風・高波等の場合はプログラムを中止し、代替プログラムに変更されること等があらかじめ定められていました。(報告書・第7章)
一方、辺野古ボートコースには、天候による中止基準も、中止時の代替プログラムも、教員同乗のルールも、救命胴衣の着用確認の手順も、何一つ定められていませんでした。














