抗議船に乗ることへの疑問 「誰も言い出せなかった」
また報告書は、同志社国際高校に教員の固定化がもたらすコミュニケーション上の弊害があったことを指摘しています。
同校の専任教職員61人のうち、他の設置校に異動した経験のある者はわずか2人(3%)でした。入職すると退職まで異動しないことが一般的な環境の中で、「経験年数の浅い教員が、経験年数の長い先輩教員が決定した方針に対して意見を述べにくかったり、多様な意見や外部的な視点からのチェックが入りにくかったりする雰囲気や風潮が一定程度存在していた」と認定されました。
ある教員はヒアリングで次のように語っています。「今まで何年かやってきたコースとなれば、いきなり主任になって、よほどのことがないとノーを出すことは難しい」。また別の教員は「新しいことを追加するのは簡単だが止めるには、物理的に無理になるか理屈で戦うしかない。『趣旨と違うのでやめます。』とは言いにくい雰囲気があった」と述べました。
一方、報告書は「教員同士の関係が上命下達的な関係であるとか、先輩の教員の意見が強制されたり、言いたいことが言えなかったりする経験があると述べた教員は存在しなかった」とも記しており、問題は明示的な圧力ではなく、暗黙の前提として既存プログラムの継続が「当然」とされる風土にあったことが示唆されています。














