「DH制はチーム事情にピタリとはまりました」

こうした中、制度の導入を見据えて、1年かけてチーム作りに取り組んだのが、13年ぶりの頂点に立った大分商業だった。

プロ注目の速球派右腕、平田玲翔(3年)を擁するチームは、夏の酷暑対策として、バッティングでも主軸を打つ平田をDHで出場させ、リリーフ待機させる起用法を選択。

その上で、練習試合や公式戦を通じ、先発、中継ぎとそれぞれの持ち場で力が発揮できるよう複数投手の底上げを図った。

大分商業高校 那賀誠監督(59):
「新制度は先発させた平田をそのままDHに残せる大谷ルールという選択肢もあったので、うちにとっては大谷様様でした。DHは守備に入らずブルペンで肩を作れるので、リリーフ登板した平田がすぐに出力を上げられました。DH制は今年のチーム事情にピタリとはまりました」

大分商業は今大会、5人の投手陣による継投で勝ち上がり、エースの平田は全試合でリリーフ登板。

3回戦の佐伯鶴城戦では6回からマウンドに上がり、自己最速の152キロをマークしたほか、準決勝でも150キロの速球とスプリットのコンビネーションで、6連覇を目指した明豊を破るなど、圧巻の投球でチームの勝利に貢献した。

大分商業 平田玲翔投手(3年):
「先発の米田がいい流れを作ってくれるので、その流れをつなぐ気持ちで投げました。夢がかなってうれしいし、大分県全高校の思いを背負って、甲子園でも大商旋風を起こし、日本一を狙います」